手術中は麻酔が効いているので痛みを感じません。必要な部位に必要な麻酔量を的確に注射します。麻酔の痛みですが、強めにつねる程度の痛みがあります。麻酔にかかる時間は、20秒程度です。ご希望があればブロック麻酔を併用します。（麻酔に費用はかかりません。）

テープ固定が外れる術後3日目から可能です。鼻に外力を加えないようご注意ください。

抜糸翌日（術後8日目）より可能です。手術の翌日より首から下のみシャワー浴はして頂けますが、浴槽に浸かる・運動・飲酒は術後8日目まで控えてください。

片側の鼻の穴の中に1センチほどの傷ができますが、表側からは見えません。傷自体はしばらく硬いですが、6か月ほどかけて柔らかい傷跡になっていきます。下から鼻の穴の中をのぞいても分からない程度に目立たなくなります。

当院では鼻骨の骨膜下に挿入します。医療機関によっては皮下にプロテーゼを挿入するところもありますが、骨膜下に挿入した方がプロテーゼはグラグラ動かず安定します。

元の鼻筋の高さにもよりますが、当院では３ミリほど高くすることが多いです。あまり大きなプロテーゼを入れると、加齢により鼻背の皮膚が菲薄化したときに、プロテーゼの輪郭が分かるようになる可能性が高くなります。

2010年頃まで使用されていたL型プロテーゼであれば鼻先まで高くできますが、「年余を経て豚鼻になる」「鼻尖部の皮膚が破れてプロテーゼが飛び出てくる」などのトラブルが起こり得ることが分かり、現在では、当院含め真っ当な美容外科ではL型ではなく、I型プロテーゼを使用しています。鼻先まで高くしたい場合は、鼻尖形成術、軟骨移植術など他の治療の併用をご検討頂きます。

一つはズレることです。当院ではプロテーゼを骨膜下に挿入しますが、強い衝撃が加われば、プロテーゼは斜めに偏位する可能性があります。格闘技や接触を伴う球技には参加しない方が良いでしょう。同様の理由で、うつぶせ寝も避けてください。もう一つは、老化で鼻の皮膚が薄くなった時、プロテーゼの輪郭が分かるようになってしまう可能性があります。ただし、大きなプロテーゼを使用しなければ避けられます。

3日後まで固定を外さないようにしてください。術後3日後にご自身にて固定具を外して頂きますが、ご自身での取り外しが怖いと思うようであれば、受診してください。当院で固定具を外します。
また、術後１ヵ月間は、歯科での治療、鼻を強くかむことは控えてください。うつ伏せ寝はしないことをお勧めします。

プロテーゼは鼻骨膜下に挿入しますので、よほど強い外力が加わらない限りずれることはありません。殴られる、飛んできたボールが当たる、など不測の事態により、プロテーゼがずれてしまうことがあります。そのような場合、いったんプロテーゼを抜去し、再度挿入し固定する必要があります。

プロテーゼが透けることはありませんが、鼻を高くしようとして厚いプロテーゼを挿入すると、加齢により鼻背の皮膚の菲薄化が進んだ際、プロテーゼの輪郭が見えるようになる可能性はあります。ブラックライトで光ることは絶対にありません。Ｌ型プロテーゼを挿入すると、10年程度で鼻尖が頭側に引き攣れて、豚の鼻のような不自然なアップノーズになることはあります。ですのでＬ型プロテーゼは絶対に使用しないでください。