隆鼻術。
20代、女性。
プロテーゼで鼻背(いわゆるハナスジ)を高くしました。
鼻尖部(鼻先)には、耳介軟骨を移植しています。
※ 鼻尖形成術(鼻先を細くする手術)は行っておりません。
I型プロテーゼを挿入して、鼻背だけを高くしても、鼻尖部(鼻先)は高くなりません。
I型のプロテーゼを挿入するだけだと、ハナスジだけが通っても、鼻先が元の高さのままなので、鼻全体が長く男性的な印象になります。
鼻先には、本症例のように耳介軟骨を移植するケースが多いです。
以前(…と言っても10年くらい前までですが…)は、L型プロテーゼを使っている施設もたくさんあったのですが、
最近はどこもI型プロテーゼを使用しています。
※ 鼻のプロテーゼは基本的にL型です。こういったL型プロテーゼを患者さんの鼻の形に合わせて削り出して、I型に整えていきます。
※他院で受けたプロテーゼを抜去したものです。
いろんな色や形ですが、高級とか安物とかの違いはないと思って間違いありません。
L型は、鼻先まで高くすることができますが、将来鼻に変形を来したり、鼻先から飛び出したり…と、リスクが高いため、安全のため使用しません。
プロテーゼの材質についてですが、どのプロテーゼを用いても大差はないと思います。
ブラックライトで透けて見えるかどうかも、材質が問題なのではなく、骨膜下にプロテーゼを挿入できるかどうかで決まります。
他院での治療の修正もできます。