鼻へのヒアルロン酸注入。
20代、女性。
バランスを無視して、単に高くすることだけを考えて注入すると、
おかしな外鼻になります。
顔全体からみた適切な鼻の長さ、目との位置関係を無視していないかどうか…
外鼻を治療する時は、「木を見て森を見ず」ならぬ「鼻を見て顔を見ず」にならないようにすることが重要です。
この方は、ハンプ(鼻骨の張り出し)があります。
ハンプが目立たなくなるよう、鼻根部から鼻背にグラデーションをつけるように注入し、
鼻尖が太くならない程度に固めのヒアルロン酸を注入します。
鼻尖部の皮下には骨はなく、軟らかい軟骨しかないので、
一定量以上ヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸が下に沈み込むようになり、
それ以上ヒアルロン酸を注入しても、鼻先は高くならなくなります。
それどころか、横に流れて太い鼻先になるので注意してください。
【ヒアルロン酸注入】ヒアルロン酸を注入し、凹みを目立たなくする。起こりうる合併症(リスク)と時期:術後3日後まで、針穴や刺し口に一致したぷつぷつした腫れ。術後1から2週間は内出血。元々ある左右差や望ましくない状態の残存。