Clinic Policy
1.地域における当院の役割。
皮膚科疾患は「塗り薬や飲み薬で治療できる疾患」と「切除を要する疾患」に分けられます。
皮膚科を標榜するクリニックは近辺にいくつかありますが、手術を積極的に行っている皮膚科のクリニックは多くありません。
地域における当院の役割というのは、他の皮膚科クリニックがあまり行わない「切除を要する疾患」の治療に取り組むことにあると思っています。
「顔にデキモノができたので皮膚科に行ったら、よそに行ってくれ」と言われた。
「悪いものじゃないので、放っておけばよい」と言われたが、見た目が悪いので除去したい。
他院皮膚科で手術を断られた方。
他院で手術を受けたが、再発したという方。
その多くが保険適応で治療できます。
もちろん「塗り薬や飲み薬で治療できる疾患」の治療も疎かにはできません。
皮膚疾患の種別に関わらず、オールラウンドな対応ができる医療機関でありたいと考えています。
2.治療の安全と品質を担保するために。
医師も人間である以上、疲労を感じることもありますし、集中力が切れることもあります。
1日の中に無理やり何件も手術の予定を押し込めば、必ず終盤にスタミナや集中力が切れてきます。
執刀医に悪意がなくとも、ミスが出たり、操作が雑になったりする可能性がでてくるものなのです。
ですから、1日の手術の枠はそれほど多く準備しておりません。
その代わりと言っては何ですが、1件の手術枠に十分な時間を取っています。
手術をのんびりやるという意味ではありません。治療を受ける側も施す側も、心と時間に余裕を持って治療に臨むことが望ましいと考えています。
3.より美しい仕上がりを追求する。
手術の操作の締めくくりは縫合です。
真皮縫合を省いたり縫合を間引いたりすると、抜糸直後はきれいでも術後6か月後以降に傷跡が目立つことになります。
当院では、術後創部の見た目を美しくすることも重要なポイントだと考えています。
縫合が下手だったり横着をして雑な縫合をすれば、「終わり悪ければ全て悪し」になってしまいます。
ハイブランドのバッグが、ただ高いだけではなく長持ちするのは、縫製のプロセスが一つ一つ丁寧であり、工場の量産ラインで作られたそれよりも時間と手間が掛けられているからに他なりません。
当院にて手掛ける手術では、縫合にそれなりの時間を掛けます。
そのため、手術にかかる時間も長いと感じられることがあるかもしれません。
4.不要な治療はおすすめしない。
ご所望の施術内容(手段)と、ご本人が希望される結果(目的)がずれていることがよくあります。
特に自費診療においては、過剰な治療により、時として不自然な容貌になることはご存じかと思います。
治療により望まない結果になった場合、治療を受けられた方だけでなく治療を施した私たちも幸せになれません。
ですので、ご希望の治療が不要だと判断した場合、いったんは治療を受けられることを引き止めることがあります。
そしてどうすればご希望の容姿に近づけるのか別の提案をさせて頂くこともあります。
理想の容姿に近づけるためには、治療を受ける側と施す側の両方が、
・術前の患部の状態を把握していること。
・仕上がりのイメージを共有すること。
・提案する治療法による効果とリスクを認識すること。
…の3点が非常に重要です。
施術前の診察やカウンセリングに時間をかける理由がここにあります。
Doctor's Profile
卒後大学病院では、一般的な皮膚科疾患の診療以外に、皮膚腫瘍の治療に携わっていました。
医師になった当初は漠然と、病気や怪我を治せればそれでよいと感じていたのですが、皮肉なことに診療スキルが上がるにつれ「疾病の治療だけでは、相手の満足を十分に得ることができないことがある」と感じることが多くなりました。
そこで一旦皮膚科医であることをやめ、美容外科医に転職しました。
美容外科的手技全般を身に付けたのち、2011年に大阪市鶴見区にて開業致しました。
自費診療で特にご相談の多い治療内容はバストトップの形成ですが、その他の一般的な美容外科治療も取り扱っています。
美容外科の技術や機械は魔法ではないため効果には限界がありますが、治療を受けられた方に満足してもらえるよう、初心を忘れないように心掛けています。
医師の数が少ない個人クリニックは大手美容外科に劣っていると思われがちですが、実は個人クリニックに有利な点がいくつかあります。
・雇われカウンセラーがいない。
・流れ作業にならない。
・手術予定のタイムテーブルが過密にならないので、余裕をもって診療できる。
・カウンセリングに時間をかけることができるので細かい要望に応えることができる。
・執刀医が一人しかいないので結果にバラつきがない。
といったところでしょうか。
顔や体の造りは千差万別で、同じ治療をしたからと言って同じ外見になることはありません。
また、どう変わりたいと思うかも一様ではありません。
仮に目標となる容姿が同じだとしても、一人ひとりに細かい微調整が必要となります。
ご相談者が頭の中で描いている完成形を、私がイメージとして頭の中で共有する必要があるのですが、これを可能にするのが、「ヒアリング」と「術前の観察」だと思っています。
術直前の治療説明後、手術が始まるまでの間に、私は自分の頭の中で一回手術をします。
実際に手術をする前にシュミレーションを行い、細かい注意点を洗い出すことによって、イメージした仕上がりに近づけることができます。
仕上がりへの強い拘りから、取り扱っている手術のほとんどに、定型的な術式プラス、仕上がりをより良くするための一工夫が加えてあります。
他院で受けられた手術の修正のご相談もよく受けます。
気後れせず、お気軽にご相談ください。
診療の流れや治療についての説明に時間を多めに取るようにしていますので、些細なことでも遠慮なくご相談ください。
三輪 恒みわ ひさし
三輪皮フ科形成外科院長
- 2000年
- 関西医科大学卒業
関西医科大学 皮膚科学教室入局 - 2003年
- 関西医科大学附属香里病院 皮膚科病棟医長(助教)
- 2004年
- 関西医科大学附属香里病院 皮膚科外来医長(助教)
- 2005年
- 関西医科大学附属滝井病院皮膚科(助教)
- 2007年
- 某美容外科クリニック勤務
- 2009年
- 某美容外科クリニック分院 院長
- 2011年
- 三輪皮フ科形成外科開院
Access
梅田/難波より30分。京橋より10分。「今福鶴見」駅より徒歩5分。イオンモール鶴見緑地より徒歩1分。
大阪市鶴見区鶴見3丁目12-23-202
今福鶴見駅からの行き方
大阪市営地下鉄 長堀鶴見緑地線「今福鶴見」駅4番出口より徒歩5分 / 「横堤」駅2番出口より徒歩7分
近畿自動車道 大東鶴見ICより約10分
イオンモール鶴見緑地より徒歩1分
「鶴見」停留所より徒歩2分。市バス36系統 / 近鉄バス17系統。
Clinic Information
診療科目・内容
- 皮膚科(保険適応)
- 形成外科(保険適応)
- 美容皮膚科(自費診療)
- 美容外科(自費診療)
- 保険診療につきましては、現在予約制をとってはおりません。
診療日の、一般皮膚科診察時間内に、保険証をお持ちの上ご来院ください。
(最下段の診療表をご覧ください。) - 自費診療に関しましては、施術前のカウンセリングが非常に重要です。
カウンセリングにて、診察、治療のご提案、注意点の説明をさせて頂きます。 カウンセリングには、それなりの時間を要しますので、必ずお電話やメールでご予約をお取りの上、ご来院ください。
Facility Standards
当院の施設基準
医療情報取得加算
当院では、より質の高い診療を提供するため、オンライン資格確認による情報(受診歴、薬剤情報、特定検診情報、その他必要な診療情報)を取得・活用しています。
医療DX推進体制整備加算
当院では、医療DX推進体制を整え、質の高い診療を提供するため、十分な情報の取得・活用に努めています。
診療情報を、診察室・手術室・処置室等で閲覧または活用しています。
電子カルテ情報共有サービスを活用しています。
マイナ保険証利用を促進し、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるよう取り組んでおります。
一般名処方加算
現在、一部の医薬品について、供給が不安定な状況が続いており、当院では、後発医薬品の使用促進を図り、医薬品の安定供給に向けた取り組みを実施しております。
後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名に代えて、薬剤の有効成分をもとにした一般名処方を行っております。一般名処方により、特定の医薬品の供給が不足した場合でも、有効成分が同じ複数の医薬品が選択でき、患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。