鼻翼縮小術。
20代、女性。
内眼角との位置関係からみて、少し鼻翼幅は広いかもしれません。
不自然にならない(バレない)範囲内での縮小を希望されましたので、そのようにさせて頂きました。
いつものように、鼻翼の基部(付着部)自体を上方(頭側)に少し移動させて、鼻柱部とのバランスも多少ですが、改善させています。
術後はご自宅で軟膏テープ処置を1日2回して頂きます。
傷の赤みや硬さは6か月ほどかけて徐々に目立たなくなっていきます。
この方の手術をする際に、注意しなければならなかった点が一つありました。
術前の下からの写真では、左の鼻孔及び鼻翼が大きく見えます。
しかし、正面からの術前写真を見ると、右の鼻翼の方が大きいことが分かりますね?
外鼻が立体的な器官であるが故に起こる乖離です。
当然優先すべきは、「正面から見た鼻翼の大きさ」ですので、右鼻翼皮膚の切除量を、微妙に多く取りました。
結果、下から見た写真では左右差が残りましたが、
もし、下から見た時の左右差を減らそうとして左側の鼻翼の切除量を増やせば、正面から見た時の左右差が大きく残っていたと思います。
「立体的な部位は、多角的な視診と総合的な判断をしてから、手術に臨ばねばならない」ということを改めて認識させられた…という意味で、非常に印象に残っている症例です。
【鼻翼縮小術(外側法)】【鼻翼基部位置移動】鼻翼の皮膚を全層で切除し、鼻翼の大きさを縮小する。起こりうる合併症(リスク)と時期:術後1から2週間は腫れ、内出血、血腫、二次感染。術後1から3か月は浮腫。術後3から6か月は傷の硬さ赤み、元々ある左右差や望ましくない状態の残存。
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ドリームネオポリス202