三輪皮フ科形成外科

二重瞼2(部分切開法)※閲覧注意

以前に、二重瞼の治療説明をしました。(2011年8月8日の記事)

その時は 「 埋没法 」 という、最も簡易的な方法を紹介しました。

埋没法は、非常に手軽である反面、長持ちしないという欠点があります。

ただし、誰もが長持ちしないのかというと、そうではありません。

作成した二重瞼のラインが長持ちするかしないかは、その人の瞼の状態によります。

具体的には以下の4点がチェックポイントとなります

・瞼のタルミの程度

→ タルミが強いと長持ちしません

・瞼の腫れぼったさの程度

→ 腫れぼったいと長持ちしません

・目を開ける時に額を使うかどうか

 目を開ける時、額に横ジワが寄る人は長持ちしません

コンタクト使用の有無

→ コンタクトレンズを使用していると長持ちしません

埋没法による重瞼術を受けたが元に戻ってしまった、あるいは、せっかく作った重瞼ラインが薄くなってきた、という人は、「長持ちしない瞼」である可能性が高いのです。

また、術前の診察で上記4つのチェックポイントが該当する人は、埋没法を最初から選択しない方が良い場合もあります。

では、そういう場合、どんな方法で重瞼ラインを作るのがよいのでしょうか?

二重瞼の治療で、埋没法の次の段階の治療が 「 部分切開法 」 です。

“ここに二重のラインを作りたい”という 「 予定重瞼線 」 の上に3mmの切開を加え、その箇所で二重のラインを固定する、という方法です。

「 全切開法 」 のように瞼の端から端までを切開するワケではありません。

2ヶ所にわずか3mm切開するだけなので、あまり「切る」という印象はない割りに、しっかりとした二重の線を安定して作れるので、けっこうお勧めの治療です。

所要時間は30分程度。

部分切開をする人は腫れぼったい瞼であることが多いのですが、

瞼の腫れぼったい人に是非一緒にして頂きたいのが「 脱脂 」です。

以後、閲覧注意。 術中写真あり。

↑小切開より外側眼窩脂肪を摘出。

「 腫れぼったさ 」の原因は、瞼の下にあるクッション状の「 眼窩脂肪 」です。(皮下脂肪ではありません

特に外側(目尻側)の眼窩脂肪が多いと腫れぼったい印象が強くなります

部分切開法の際の3mmの切開より、この外側の眼窩脂肪を適量抜いて取り除くことにより、すっきりした瞼になります。

ただ単に二重のラインを作るのではなく、ついでに余計な脂肪を取り除いてすっきりさせることで、作った二重瞼の印象が2倍良くなります。

二重瞼(部分切開法)の術前
↑部分切開+脱脂。術前。 正貌。
二重瞼(部分切開法)の術後
↑部分切開+脱脂。術後。 正貌。

「 脱脂 」は部分切開のついで」にできることなので、腫れぼったさが目立つ人は同時にすることをお勧めします。

二重瞼(部分切開法)の術前
↑部分切開+脱脂。術前。 側貌。
二重瞼(部分切開法)の術前
↑部分切開+脱脂。術前。 側貌。