手術中は麻酔が効いているので痛みを感じません。的確に必要な部位に必要な麻酔量を注射します。麻酔の痛みですが、強めにつねる程度の痛みがあります。

術後2日目まで、圧迫のためのガーゼを取らないようにしてください。創部に強い衝撃を加えないようにしてください。

当院の指示に従い、軟膏塗布、テープ処置を行ってください。

2日後より洗髪含む全身シャワー浴可能です。

（切除法）術後2週間目より入浴可となります。

（削皮法）上皮化後より入浴可となります。

（切除法）刺青の大きさに応じた線状の傷跡が残ります。

（削皮法）刺青の面積分の傷跡が残ります。

いずれも、当初は赤黒い傷ですが、6か月以上かけて白い傷跡に変化していきます。

刺青の大きさや部位によります。一般に腹部、胸部、背部、腰部、上腕、大腿の刺青は、1回でかなりの面積分を取り除くことができます。逆に、首、耳、足首周囲、手首周囲、指、趾の刺青は、少ししか取り除けません。

※胸割りの和彫等、広範囲の刺青除去は、当院では治療できません。

1回目より2回目、2回目より3回目の手術で取れる刺青の範囲は減っていきます。当院の方針として、2回目切除しても残存する刺青に対して、3回目の切除はお勧めしません。理由はほとんど取り除けないからです。2回切除しても残る刺青に対しては、削皮法を検討して頂きます。

できることなら切除法で1本の傷跡にすることが整容的に望ましいと考えています。削皮法後の傷跡は、ヤケドの後のケロイドに似ています。いずれは白い軟らかい萎縮性瘢痕になるとは言え、広範囲に削皮後の瘢痕があることは、見た目によいとは言えません。削皮の面積は少ない方が傷跡が醜くみえない、というのが理由です。