三輪皮フ科形成外科

タトゥー(入れ墨)除去 モニター(その2)

右下腿、内外側のタトゥー除去の症例です。

右下腿内側には、右下腿外側にはの模様が入っています。

前回の記事でも述べましたが、足首や手首の近くに入っているタトゥーは、除去するのに難渋します。

皮膚が硬く、伸展性に乏しいのがその理由です。

今回ご紹介する症例も、ご多分に漏れず、皮膚が硬く伸びに余裕がなかったため、一回で全てを取り除くことができませんでした。

大きなタトゥーや、皮膚の伸びが悪い部位に入っているタトゥーは、無理に一回で取り除こうとすると縫い寄せることができなくなります。

一回で取れるだけタトゥーを切除し、1~3ヶ月ほど時間を置いて、2回目、3回目の切除していきます。

何ヶ月か間を空けることで、傷の周囲の健常な皮膚が伸びて、次回以降の手術が可能になります。

タトゥー(入れ墨)除去の術前
↑術前。右下腿外側。
タトゥー(入れ墨)除去の術後
↑右下腿外側。部分切除直後。パツパツでこれ以上は切除できないのが何となく分かります。
タトゥー(入れ墨)除去の術後
↑右下腿外側。部分切除3ヵ月後。直後より周囲の皮膚が伸びているのが何となく分かります。

右下腿の内側にも外側にもタトゥーがあり、それぞれ一部を切除しました。

タトゥー(入れ墨)除去の術前
↑右下腿内側。術前。
タトゥー(入れ墨)除去の術後
↑右下腿内側。部分切除直後。緩いS字状のデザイン(lazy-S)をしています。やはりパツパツでこれ以上は切除できないのが何となく分かります。
タトゥー(入れ墨)除去の術後
↑右下腿内側。部分切除3ヵ月後。直後より周囲の皮膚が伸びているのが何となく分かります。