三輪皮フ科形成外科

シミについて

シミについて少し噛み砕いて説明をします。
(かなり簡略化しています。)
シミはおおまかに以下の5つに大別されます。
1.老人性色素斑 (老人斑)
2.雀卵斑 (ソバカス)
3.ホルモンバランスによるシミ (肝斑)
4.後天性真皮メラノサイトーシス (大人になってから出てくるアザ)
5.炎症後色素沈着 (くすみ)
1.が最も分りやすいシミです。

「老人性」と言っても、実年齢のことを言っているのではありません。
この場合の老人性(老化)というのは、紫外線による「光老化」を指しています。
実年齢が20歳でもそれまで紫外線を大量に浴びていれば「老人性色素斑」は出現し得るのです
逆に、実年齢が60歳でも紫外線を浴びていなければ「老人性色素斑」がない、ということになります
大きさは様々、円形に近い形をしていることが多く、境界のはっきりした褐色斑として見られます。
2.は遺伝性で、思春期より認められます。
米粒くらいの、みんなほぼ同じ大きさの褐色斑で、目のキワにも出ます。
加齢と共に目立たなくなります。
3.はホルモンバランスが崩れることがきっかけで出現すると言われています。

妊娠出産を契機に目立つことが多いようです。

紫外線やストレスで濃くなります。
典型的には、両方の頬骨の表面に左右対称に褐色斑が見られます。
4.は半分アザの性格を持つ特殊なシミです。
早ければ20歳頃より、頬、おでこの生え際、鼻などに左右対称な灰色がかった褐色斑が出ます。
5.は化粧品や洗顔行為による日々の刺激でできます。

本質的にはヤケドやケガの後の色素沈着と同じですが、色が薄い上に、少しずつ濃くなるので、自覚のない方が意外と多いのです。
モヤモヤとした感じで、境い目が分かりにくいことがほとんどです。

 

 

いずれも紫外線を浴びると濃くなります

 

夏だけでなく、冬を含めて一年中日焼け止めを塗ることで悪くなるのを予防してください。

皮脂や汗で流れ落ちてしまいますので、一日に3回日焼け止めを塗りなおすことをお勧めします。