30代、女性。
頬の色素斑(シミ)のご相談です。
高校生時より両頬骨部に茶色いシミがあったそうです。
治療前の写真を見て、「肝斑?」と思われる方がほとんどだと思います。
しかし、この症状は肝斑ではありません。
肝斑に似て非なるこの色素斑の名前は、
「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM : acquired dermal melanocytosis)」と言います。
別名「後天性両側性太田母斑様色素斑」という名前のシミの一種です。
このADMは、他のシミの仲間と同じようにメラニンが原因ではありますが、他のシミとは大きく異なる点があります。
肝斑を含む他のシミの類は全て「表皮」内のメラニンが原因であることに対して、ADMでは表皮より一層深い場所である「真皮」にメラニンが存在しているのです。
この組織学的特徴より、ADMはシミの一種であると同時にアザの性質を持つ色素病変であると言われます。
このADMに対し、
「茶色いシミが頬骨のところにあるから肝斑だと言われて治療を受けていたけど、いつまで経っても肝斑が消えない」とご相談を受けることもありますが、
そもそも肝斑ではないので、肝斑として治療を受けていても消えません。
なぜならば、前述のようにADMでは、原因であるメラニンが存在している場所が、肝斑や老人斑とは異なるからです。
メラニンを消すためのレーザーを見当違いの場所に打っても、的に当たらなければ消えるはずがありません。
更にADMを治療する上でやっかいなのは、メラニンが「真皮の浅い部分から深い部分にかけて幅広く分布している」可能性がある、ということです。
メラニンが真皮の浅い部分にだけ存在していれば、1回や2回のレーザー照射でかなり目立たなくなります。
しかし、真皮の浅いところにも、中くらいの深さにも、深いところにもまんべんなくメラニンが沈着しているケースでは、そうはいきません。
ADMでは複数回レーザーを患部に照射することによって、浅い層から順番にメラニンを取り除いていきます。
今回のモニターさんでは、
QスイッチYAGレーザー2回、
その後ピコレーザー3回、
合計5回レーザー照射し、治療を終了しています。
当然、毎回最適な照射設定を見立てた上で治療する必要があります。
後天性メラノサイトーシス(ADM)の治療においては
・肝斑含む他の色素病変との鑑別
・各回のレーザー機種の選択や出力などの照射設定
上記2点を正確に行わなければ治りません。
ADMのレーザー治療の治療回数及び期間について
・個人差はありますが、5回ほど治療受けて頂くとかなり目立たなくなることが多いです。
・各回照射のインターバルは最低でも3か月空けてください。
・今回のモニターさんのケースの総治療期間は1年10カ月ほどです。
同じような症状でお困りであったり、
他院で治療を受けたけれど効果が実感ができなかった方は、
お気軽にご相談ください。
【ADM治療】レーザー照射により、メラニン色素を減少または消失させる。起こりうる合併症(リスク)と時期:術後1週間前後、痂疲、びらん。二次感染のリスク。上皮化後、赤みが1から数か月。1回の治療でシミが完全になくなる保証がない。元々ある左右差や望ましくない状態の残存。
通常価格:【ADM治療】¥55,000(両頬)(税込)(※2026.1月現在)
モニター価格:【ADM治療】¥33,000(両頬)(税込)(※2026.1月現在)