経結膜脱脂法。
40代、女性。
目袋(目の下のふくらみ)を裏まぶたから適量摘出する治療です。
どちらかと言うと、美容整形ではなく、若返りの治療です。
皮膚表面には傷をつけませんので、大手の美容外科では「切らない目の下のタルミ取り」などと言われている治療です。
厳密には、“皮膚を”切らない目の下のタルミ取り、ですね。
目の下のふくらみの正体は、眼窩脂肪です。
皮下脂肪ではありません。
眼窩脂肪は、目玉の周囲にあるクッションのような脂肪の塊です。
これを適量摘出する治療なのですが、取り過ぎると当然ダメです。
また、目の下の眼窩脂肪は、内側、中央、外側と、3つのコンパートメントに分かれていますが、外側は原則摘出してはいけません。
外側の眼窩脂肪を取ってしまうと、目の下全部のボリュームがなくなり、ただコケたような印象の目元になってしまいます。
内側しっかり、中央そこそこ、外側には手を付けない…で、よい仕上がりになります。
【経結膜脱脂法】結膜より下眼瞼の眼窩脂肪を摘出することで、目の下の膨隆を改善させる。起こりうる合併症(リスク)と時期:術後1から2週間は腫れ、内出血、血腫、二次感染。術後1から3か月は目の下皮膚及び結膜の浮腫。元々ある左右差や望ましくない状態の残存。