三輪皮フ科形成外科

シミ モニター(その6)

シミの照射前
↑照射前。
シミの照射後
↑照射後。※患部は化粧なし。

シミ。

60代女性

「シミなんて、レーザー当てるだけで取れるんだろー?」

…医師ですら、そう簡単に考えている人がたくさんいます。

でも、そんな簡単なものではありません。

厳密にはレーザー照射すること自体は簡単です。

しかし、見極めが簡単ではないのです。

シミの照射前
↑照射前。
シミの照射後
↑照射後。※患部は化粧なし。

一言にシミと言っても色々です。

シミの色調や性状により、メラニン色素の所在(深さ)を見極めることが必要です。

シミ(メラニン)の深さによって、レーザーの照射設定を、その都度変える必要があります。

シミの照射前
↑照射前。
シミの照射後
↑照射後。※患部は化粧なし。

また、シミだけ見ていたのではシミを治せません

その方の肌のトーンにより、全体的にくすみが強ければ、出力を下げる等の調節が要ります。

場合によっては、くすみを改善させるため内服薬や生活指導をして、後日レーザー照射となることもあります。

シミの性状を見誤ると、レーザー照射により、かえって黒くなったり、全く効果がなかったりします。

シミの照射前
↑照射前。
シミの照射後
↑照射後。※患部は化粧なし。

自分はどちらかと言えばメスを使う手術を得意としていますが、レーザー照射においては皮膚科医としての経験が生きます。

皮膚を長らく診てきたので、肌質やシミの性状を見抜くことに長けています。

レーザーの照射設定を狂うことなく合わせることができるお陰で、手掛けたシミのほとんどが一回で脱落しています。

※そうは言っても、1回の照射で完全にシミが消えないこともあります。

シミ治療においては、治療前にシミ含めた皮膚を「見る」のではなく「診る」ことが重要なのです。

【シミ治療】レーザー照射によりシミの脱落を図る。起こりうる合併症(リスク)と時期:術後1週間前後、痂疲、びらん。二次感染のリスク。上皮化後、赤みが1から数か月。1回の治療でシミが完全になくなる保証がない。元々ある左右差や望ましくない状態の残存。