三輪皮フ科形成外科

ニキビ(その2)(前半)※閲覧注意

↑赤い○で囲った中に見えるのがDemodex(ニキビダニ)です。
↑拡大写真です。ちょっとコワいですね

前回、記事を投稿した直後に来院されたニキビの患者さんから、またしてもDemodex(ニキビダニ)が見つかったので、アップさせて頂きます。

閲覧注意。 食事中は特に注意。

数十年来、ニキビがずーっとあったそうです。

原因が分からないままであれば、治るものも治りません。

逆に言えば、原因が分かった今、この時を境に、ニキビがウソのように消えるかも知れませんね

・・・それでは、今日の本題です。

ニキビ治療について。

病気を治す時には、

1. 原因を取り除く。

   2. 悪化要因を取り除く。

    3. 回復を早める。

上記3つを頭に置くべきである、と考えています。

ニキビの治療とて例外ではありません。

実際には…..

1. ◎ 菌(もしくはカビ、ダニ)を殺す 

    (あるいはおとなしくさせる)。

→ ・抗生物質の内服、外用。

  ◎ 菌のエサとなる皮脂の分泌量を減らす。

→ ・イオウ外用剤外用。

・ビタミンB2、B6、C内服。

・ビタミンCローション外用。

2.  ◎ 菌の“住み家”となる毛穴の中をスッキリさせるために、

     毛穴の出口を開放させる。

→ ・アダパレン外用。

・ケミカルピーリング。

・ニキビ用石鹸。

・体を洗う時にタオルを使用しない、等生活指導。

3. ◎ 炎症を抑える

→ ・炎症を抑える外用剤の併用。

◎ 色を早く消す。

→  ・色素沈着を早く消す薬の内服。

・ケミカルピーリング。 ピーリング石鹸。

・日焼け止めの外用。

…という感じです。

治すことだけを考えれば、上記1.~3. でも十分なのですが、

やはり、 4. 再発を防ぐ… ことも付け加えておきたいですね。

具体的には、

4. ◎再発を防ぐ。

→  ・前述のビタミンを継続的に内服する。

・定期的にケミカルピーリング。

・化粧品をニキビ用のものに変更する。

・低容量ピルを内服する(女性のみ)。

・・・等の方法があります。

年齢や性別、化粧の仕方や生活背景によって、すぐに思ったような効果が出ないこともありますが、

根気良く治療を続ければ必ずよくなります

あきらめずに頑張って治療しましょう。

ニキビ治療に必要なビタミン剤や外用剤は、薬として処方するので保険適応ですが、

化粧品や石鹸の類は購入して頂く形になります。

保険は効きませんが、効果はバツグンです

一度お試しあれ。