三輪皮フ科形成外科

タトゥー(刺青)除去 モニター(その37)

左前腕 伸側。術前。
左前腕 屈側。術前。

 

30代、女性。

 

左前腕の刺青(タトゥー)除去前です。

 

左前腕の手関節寄りの全周に、多数の、大小の星型のタトゥーとリストカット後の白色線状瘢痕がありました。

 

左前腕 伸側。術前。
左前腕 伸側。部分切除後。

 

 

前腕や下腿の末梢側では皮膚の伸展性が悪いため、広範囲の刺青を切除縫縮して取り除くことが困難です。

 

切除可能範囲を見誤ると、最悪の場合、縫い寄せることができなくなってしまいます。

 

今回は、まず、刺青の中枢側(肘寄り)約1/3を切除し除去しました。

左前腕 屈側。術前。
左前腕 屈側。部分切除後。

 

左前腕の刺青の中枢側(肘寄り)約1/3を、全周で切除し縫合しています。

 

 

左前腕 伸側。部分切除後。
左前腕 伸側。削皮後。

 

切除縫縮によりできるだけ範囲を縮小したのち、残存した末梢側(指寄り)約2/3の刺青は、削皮により完全に除去しました。

左前腕 屈側。部分切除後。

 

 

できるだけ傷跡を目立たせたくないという観点からすると、刺青全てを切除し縫合して治療することが望ましいです。

 

しかし、今回のように前腕(あるいは下腿)にぐるり一周で刺青が彫られていると、切除縫縮のみでは完全除去することができないケースが多いです。

左前腕。術前。
左前腕。切除+削皮後。

 

 

削皮術後、しばらく(2週間以上)ご自宅にて軟膏塗布の処置をして頂くことで、削皮部位が上皮化します。

 

削皮部位は上皮化後、6か月以上かけて赤く硬い状態から、白く軟らかい傷跡になっていきます。

 

 

 

左前腕 屈側。術前。
左前腕 屈側。切除+削皮後。

 

 

 

【刺青(タトゥー)除去(切除法)】
施術内容:刺青を切除し取り除き、縫縮して閉創します。
起こりうる合併症(リスク):腫れ、内出血、血腫、感染症、浮腫、縫合不全、糸の露出、傷の硬さ、創部周囲の過緊張、切除だけで取り除けない可能性。

 

【刺青(タトゥー)除去(削皮法)】【創面短縮オプション】
施術内容:刺青を削皮し取り除き、開放創にします。更に創縁を特殊な縫合にて縫い縮め、傷口の面積を縮小します。
起こりうる合併症(リスク):腫れ、感染症、浮腫、傷跡、傷の硬さ、刺青が薄く残る可能性。

 

 

価格:¥71,500〜¥486,200(税込)(※2024.9月現在。)

モニター価格:¥57,200~¥388,960(税込)(※2024.9月現在。)