皮膚には再生能力があり、傷付けられ欠損する（創傷）と、炎症を経て、新たな組織を新生させ自ら修復（治癒）しようとします。
ニキビの跡や開いた毛穴など、望んでいない状態をわざといったん壊し（創傷）、望む状態で治す（治癒）ことができればよいですよね？
ただし、傷付けられた部分の面積が大きいと、ただ目立つ傷跡だけが残り、広範囲の熱傷やケガの痕のように膨らんだ傷跡だけを作るという結果になってしまいます。
ブリッジセラピーでは、髪の毛程度の小さな傷を皮膚の表面にたくさん作ります。
傷と傷の間には、傷のない皮膚組織が当然存在しています。
傷のない皮膚組織から、コラーゲン等の新しい組織が作られ、作られた傷を埋める形で治していきます。
傷のない部分が足場、足場から橋を造るように傷が修復されていくので、ブリッジセラピーという名前が付けられています。
一つ一つの傷は微小なので、数日で治ります。
繰り返し行えば、いずれはその辺り全てが新しい皮膚に入れ替わり、きれいな肌に生まれ変わる、という理屈です。