手術中は麻酔が効いているので痛みを感じません。必要な部位に必要な麻酔量を的確に注射します。麻酔の痛みですが、強めにつねる程度の痛みがあります。麻酔にかかる時間は、1か所につき10秒程度です。点眼麻酔を併用します。

厳密には極小の傷跡が残りますが、ヒトの目では認識できない程度の傷跡です。

自然癒着法は、埋没法を横並びに複数連結させます。また切開法のように皮下組織を少量ですが切除します。埋没法よりも強固で、切開法のような長い傷跡がない分、自然な仕上がりになります。自然癒着法は、“埋没法と切開法の「いいとこ取り」”をしている治療とも言われる二重治療です。

保冷剤があればハンカチにくるんでまぶたに当てておくと腫れが早く引きます。また、寝るときは枕を高めにして、（床からみて）心臓よりもまぶたが高くなるようにすると、翌日の腫れが少なくなります。ご心配なことがあれば、遠慮せず受診してください。

術後しばらくは、糸の結び目（糸玉）の部分が凹み、それ以外の部位がむくむため、一部ポコっとしています。個人差はありますが、1週間程度で目立たなくなり最終的には平坦となります。

入浴は翌日より可能ですが、長湯、多量の飲酒、激しい運動は1週間控えてください。

洗顔もメイクは、術後1週間後から可能です。

埋没法同様、眼瞼下垂がある場合は避けた方が良いこともあります。腫れぼったいまぶたの方、タルミの多いまぶたの方は、ご希望の二重の形にならない可能性があります。眼瞼下垂があっても、自然癒着法や埋没法は受けて頂ける場合もありますが、その可否は診察時に医師が判断いたします。

（交通事故など）強い外傷が加わったとき以外は、手術後に糸が切れることはありません。後になって二重のラインが薄くなるのは糸自体が切れるのではなく、糸が繋ぎ止めている組織から糸が外れてしまうことが原因ですが、自然癒着法では組織から糸が外れることはまずありません。