埋没法は、髪の毛ほどの細い医療用糸を使用し、二重のラインを作る治療です。
メスを使用しないため切開法に比べて腫れが少なく、翌日より洗顔メイクが可能です。
◎瞼の解剖について
まぶたの先端には瞼板という軟骨が存在しています。
この瞼板のしっぽの部分に眼瞼挙筋腱膜という筋肉が付着しており、眼瞼挙筋が後方に収縮することで瞼板が目の奥に引き込まれることで、目が開きます。
一重まぶたの方と二重まぶたの方には、元々解剖学的な相違があります。
生まれつき二重まぶたの方は眼瞼挙筋の一部が皮膚と付着しているため、開瞼時に皮膚が引き込まれて、二重ラインができます。
一重まぶたの方では眼瞼挙筋と皮膚の連続がないため、開瞼時に皮膚が引き込まれず、二重ラインができません。
「年をとったらで二重になった」「アイプチの二重の線がクセづいた」…
これらの線は重瞼線ではなく、解剖学的には「ただのシワ」ということになります。
埋没法では、細い医療用の糸を使用してまぶたの真皮と瞼板に連続を作ります。
開瞼時に引き込みができるようになるため、二重ライン(重瞼線)が現れます。
◎当院での埋没法の種類
2点固定
最も古典的な埋没法です。点状に2か所、瞼板と真皮に固定を作ります。結び目2か所。
3点固定
点状に3か所、瞼板と真皮に固定を作ります。結び目3か所。
シングルループ
点ではなくループ状に糸をかけることで、点で固定するよりも腫れが少なく、長持ちします。結び目1か所。
ダブルループ
ループを2か所作ることで、シングルループより持続が長くなります。結び目2か所。
トリプルループ
ループを3か所作ることで、より持続が長くなります。結び目3か所。
連続埋没法4点
予定の二重ラインに沿って、連続して埋没法を行う施術です。裁縫の返し縫いのように、固定点をまたぎながら連結させていくため、固定力が高く、戻りにくいことが特徴です。結び目1か所。
連続埋没法6点
固定点を6点に増やした連続埋没法です。固定力はさらに強固になります。ご希望の二重のラインを自由に作れます。結び目1か所。
アウトライン、セミアウトラインで二重ラインを作成したい場合は、連続埋没法や自然癒着法(別項)での治療をご検討ください。
・メスを使わずに二重瞼にしたい。
・大げさな治療は受けたくない。
・長い間アイテープやアイプチをしていた。
・あまり費用はかけたくない。
・まぶたのタルミを目立たなくしたい。
・目の開きが悪い方。(眼瞼下垂がある方)→眼瞼下垂が悪化(増悪)する可能性があります。
・まぶたのタルミがすごく多い方。→作った二重幅内のシワが目立つことが多いです。
・腫れぼったいまぶた。
→脱脂をしてすっきりしたまぶたにすることができます。
・目の横幅も広げたい。
→ 目頭切開や目尻切開など横径を広げる治療を一緒に受けていただけます。
◎脱脂(上まぶた脂肪取り)併用例
施術内容 | 医療用糸を使用し、上眼瞼の真皮と瞼板を結合することで、開瞼時の二重瞼を作成します。 |
施術時間 | 15分~30分 |
シャワー・入浴 | 翌日より可能です。 |
メイク・洗顔 | 翌日から可能です。 |
抜糸 | 不要です。 |
ダウンタイム・合併症・リスク | 腫脹、内出血:1~2週間かけて消退します。 浮腫:徐々に消退し、3か月後に完全に消失します。浮腫がある間は二重幅が広く見えます。 ・二重幅に左右差が出る可能性があります。 ・将来的に作った二重ラインが消失する可能性があります。 ・眼球にゴロゴロとした異物感を感じることがありますが、1週間前後で消失します。 ・コンタクトレンズの使用は3日後より可能です。 ・元々眼瞼下垂症がある場合、眼瞼下垂が増悪する可能性があります。 その他:角膜へのダメージ、感染症、糸の露出。 |
料金 | 片側 | 両側 |
埋没法(2点留め) | ¥33,000(税込) | ¥55,000(税込) |
埋没法(3点留め)(1年保証) | ¥66,000(税込) | ¥110,000(税込) |
埋没法(シングルループ) | ¥39,600(税込) | ¥66,000(税込) |
埋没法(ダブルループ)(1年保証) | ¥79,200(税込) | ¥132,000(税込) |
埋没法(トリプルループ)(1年保証) | ¥118,800(税込) | ¥198,000(税込) |
連続埋没法(4点固定)(1年保証) | ¥105,600(税込) | ¥176,000(税込) |
連続埋没法(6点固定)(1年保証) | ¥118,800(税込) | ¥198,000(税込) |
+脱脂 | +39,600(税込) | +¥66,000(税込) |
手術中は麻酔が効いているので痛みを感じません。必要な部位に必要な麻酔量を的確に注射します。麻酔の痛みですが、強めにつねる程度の痛みがあります。麻酔にかかる時間は、1か所につき2秒程度です。点眼麻酔を併用します。
保冷剤があればハンカチにくるんでまぶたに当てておくと腫れが早く引きます。また、寝るときは枕を高めにして、(床からみて)心臓よりもまぶたが高くなるようにすると、翌日の腫れが少なくなります。ご心配なことがあれば、遠慮せず受診してください。
洗顔もメイクも、翌日から可能です。
入浴は翌日より可能ですが、長湯、多量の飲酒、激しい運動は1週間控えてください。
術後しばらくは、糸の結び目(糸玉)の部分が凹み、それ以外の部位がむくむため、一部ポコっとしています。個人差はありますが、1週間程度で目立たなくなり最終的には平坦となります。
眼瞼下垂がある場合、埋没法を受けることで眼瞼下垂が増悪する可能性があります。腫れぼったいまぶたの方、タルミの多いまぶたの方は、持続が短くなったり、ご希望の二重の形にならない可能性があります。ご希望を伝えて頂いた上で、脂肪取りやタルミ取りの併用を提案させて頂くこともありますが、必ず併用治療を受けなければならないということはありません。
ほとんどの場合、埋没法で平行型の二重は作れます。
ただし、目頭側の皮膚のかぶさり(モウコヒダ)の程度により、埋没法では平行型の二重ラインを作ることが困難な場合もあります。その場合は、目頭切開をご検討ください。
傷跡と分かるような傷跡は残りません。
幅を広げようとした場合は抜糸は必要ありませんが、幅を狭くしようとしたときは、抜糸が必ず必要となります。
ラインが薄くなったや、幅を変更したいときには、再び埋没法で二重ラインを作ることができます。しかし、埋没法を受けた回数だけ糸がまぶたの皮下に残ることになります。埋没法を受けることは、一般的に3回くらいまでに止めた方が良いとされています。
(交通事故など)強い外傷が加わったとき以外は、手術後に糸が切れることはありません。後になって二重のラインが薄くなるのは糸自体が切れるのではなく、糸が繋ぎ止めている組織から糸が外れてしまうことが原因です。術式によっては、糸が組織から外れてしまわない方法もあります。術式の詳細はカウンセリングを受けられた際にお聞きください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 金 | 土 | |
午前診 | 9時〜11時30分 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | |
手術 | 10時〜15時 | △ | ||||
12時〜15時 | △ | △ | △ | △ | ||
午後診 | 16時〜18時 | ◎ | ◯ | |||
16時30分〜18時30分 | ● |
美容皮膚科(照射系/ピーリング)の施術時間 | |
月、水、金曜 | 9時~17時(第2.4水曜日18時まで) |
火曜 | 9時~15時 |
土曜 | 10時~15時 |
最終予約時間は施術内容により異なります。 木、日祝 休診 その他の曜日も休診の可能あり。 |
大阪市鶴見区鶴見3丁目12-23
ドリームネオポリス202